日掛け金融とは

金融会社に融資してもらったら、返済は月単位でいくら支払うという契約が一般的ですが、毎日、つまり日単位で返済する契約をする貸金業者を日掛け金融といいます。日賦貸金業者とも呼ばれます。

そもそも、日掛け金融は、零細企業や規模の小さな商店主たちが、月単位での返済ではなく、毎日の売り上げの中から少ない額でも返済したいという希望を持ったことから始まったと言われています。

日掛け金融は、返済が銀行振込や負債者が店舗に持参するのではなく、業者自ら、負債者のところに集金に行きます。一定の要件を満たせば、日掛け金融と認められ、金利の面でも特例が設けられていました。

日掛け金融として認められるための要件は、簡単にいうと次の３つです。
１、 従業員が５人以下の小規模貸金業者であること。
２、 返済期間が１００日以上であること。
３、 返済期間の５０パーセント以上の日に、業者自ら集金に出向くこと

このような要件を満たして日掛け金融と認められると、利息も一般の金融業者に比べて高くなってもよいということになっていました。かつて、金融業者に認められていた上限金利は２９％でした。ところが、日掛け金融は、上限金利が５４％と認められていましたが、この超高利の条件すら守らず、さらに高利で取り立てる業者があいついでいました。

しかし、出資法や利息制限法の改正などで、利息の上限が２０％と決められて以降、日掛け金融に対する取り締まりも厳格化し、現在では、日掛け金融という制度そのものがなくなっています。

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